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アサイラム徹底解説

ブーム目前!?もはやモックバスターだけではない 米・映画製作会社アサイラム徹底解説

【先読み厳禁】アサイラム:ディープ解説

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◆アサイラムって何だ?

アメリカの映画製作会社の名称です。 毎月1~2作品のペースで作品をリリースしこれまで200本を越える作品を製作しています。 日本には全ての作品が入ってきているわけではなく、ファミリー/キッズ向けやドラマなどはリリースされない場合もあります。 また、作品は映画館で上映されるのは完成披露上映程度でほぼ無く。 主戦場となるのは、syfyチャンネル(SF、ホラーなどの作品が中心の専門チャンネル)などのケーブルテレビが中心です。 代表作は、『シャークネード』、『Zネーション』シリーズ。 両作品はヨーロッパなどを中心にワールドワイドに観られています。 会社として得意とされるジャンルは、『ダブルヘッド・ジョーズ』や『メガ・シャークvsメカ・シャーク』などの【クリーチャー/モンスター作】。 『フローズン・アース』、『アルマゲドン2014』、『サイレント・ワールド2013』などの【ディザスター(自然災害)パニック作】。 『ゾンビ・アルカトラズ』、『ゾンビ・ナイト』、『マッド・スピード』などの【ゾンビ作】。 『エクスペンダブル・レディズ』、『アンドロイドコップ』。古くは『トランスモーファー』や『ターミネーターズ』など、元の作品に”乗っかった”タイミングでリリースする、【モックバスター作(模倣作)】でも有名です。 ただし、モックバスターと言えどもストーリーは完全オリジナル。対象となった作品が歴史ものであった場合は現代版へのアレンジが多く観られます。

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◆作品の特徴

過去有名だったスターや著名な俳優。またはミュージシャンを必ず1名はキャスティングすることにより、作品を観る”入り口”で拒絶されないような工夫が見受けられます。 メジャー作品と比べて遥かに低い予算であることから、消防車やパトカー、戦闘機や戦艦などは、資料映像のような映像が使用されます。 作品の製作に関しては、徹底的なコスト管理と費用対効果の結果、一度も赤字が無く、意外にも堅実なビジネスを行なっていることが、過去のインタビューで語られています。 また、モックバスター作品については、ギリギリのグレーゾーンであるものの、基本的にはオリジナルストーリーの内容で別作品であることがわかることから(もしくは相手にされていない?)、裁判沙汰になることは少ないようです。 撮影は、作品の舞台が北極であろうがニューヨークであろうがハワイであろうが、ロサンゼルス周辺で行なわれ、CG処理で”なんとか”されることがほとんど。 ただし、ここ1,2年で、タイのバンコク、ロンドン、南アフリカなど、ロサンゼルスを離れて撮影することも多くなってきています。 会社の所在地は、以前はハリウッドを一山越えた、ユニバーサルスタジオやディズニーなど数々の映画/映像製作会社があるバーバンクに拠点を構えておりましたが、『シャークネード』や『Zネーション』の世界的な大ヒット作品の誕生によって 2017年1月より、ハリウッドにも程近いグランデールに、これまでの3倍はありそうな規模の場所に引越しをしています。

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◆『シャークネード』の出現で、一気に上昇気流に…

アサイラム社の転機として外せないのが、数多くのサメが竜巻に巻き上げられて落下し次々と人々を襲うという、正に”コロンブスの卵”的な発想によるサメパニック作品を描いた作品『シャークネード』の世界的な大ヒットです。 タイトルの表すものは、シャーク(鮫)+トルネード(竜巻)の造語で『シャークネード』。 2013年に放送されるや、サメを空から大量に降らすという奇想天外な発想に加えて、ロサンゼルスに行ったことがある人なら訪れるであろうサンタモニカ・ピア(桟橋)のランドマークである観覧車を転がして破壊するなど、ダイナミックな画力。そしてチェーンソーでサメに立ち向かう主人公の破天荒さなどが受けに受けてアメリカではメガ・ヒット。 Tシャツ、靴下、パジャマ、レギンス、そしてニセモノグッズまで登場したほどです。 日本でも、午後のロードショーでシリーズ放送がある際には、確実にtwitter急上昇ワードとしてベスト10にランクされる現象が起こっている注目の作品です。 (2017年7月21日の『シャークネード4(フォース)』放送時には、”シャークネード”のキーワードが5位を記録)

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◆もちろんそのヒットには、海外スターも注目

『glee』でフィン・ハドソン役を演じたコーリー・モンティスの生前最後のtweetは ”what the crap is Sharknado” ”oh. IT'S A SHARK TORNADO.” …と、『シャークネード』を観ていたことがわかるものでした。 また、レディ・ガガも ”I have a slight obsession with Sharknado. What even. ” …と、シャークネードに少しハマっていることを感じさせるつぶやきを投稿。 ちなみに、このつぶやきを行なったのは訪日直後で移動中のタイミングによるもの。 恐らく、DVDや録画した映像を取り寄せてわざわざ観たことが想像されます。 そして、『ハリーポッター』のダニエル・ラドクリフは、インタビューされた際に、「ヒドイ殺され役だったら出ても良い」とコメントしております。 また、シリーズ第二作以降は映画界のみならず、スポーツ選手、アナウンサー、ミュージシャン、社長、ブロガーなど多方面に渡っての著名人がカメオ出演を果たしています。

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◆主演のアイアン・ジーリング。今ではすっかりサメ退治の象徴に

主人公のフィン・シェパード役のアイアン・ジーリングは、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のスティーブ・サンダース役でスターとなりましたが、それ以降はヒット作に恵まれず、日本でのリリース作品も、『デイ・アナザー・トゥモロー』ともう一本くらいのものでした。 しかし『シャークネード』のチェーンソーによるサメ退治で、再び脚光を浴びるや人気も復活。 いまでは、2本のチェーンソーをクロスさせたマークをつけた、Chainsaw Brands というアパレルメーカーまで立ち上げています。 またシネテルフィルムズ社が製作するモンスターパニック映画『ラバランチュラ 全員出動!』に、『シャークネード』のフィン役として登場。 製作会社を越えての活躍を見せてくれています。

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■アサイラム特集 監修 中野ダンキチ

7年のサラリーマン生活の後、『シベリア超特急』に魅せられ水野晴郎事務所入り。 約5年スタッフ/映画紹介者として活躍。 現在は、オフィスキチダン代表として、テレビ・ラジオ・インターネット・イベントなどを通じ、なかなか陽の目を浴びない”お宝な”映画作品を世に知らしめるべく活動中。 イベントとして、ちょっと変わったサメ映画紹介イベント『サメ。ゼッタイ!』(不定期)。 映画作品上映&トークライブの『高円寺パンディット迷画座』(月1定期)などを主催。 特に、アメリカの映像製作会社アサイラム社の作品に明るく、2016年10月には渡米しアサイラム社への訪問も果たす。

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